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2025/09/19
ニュースリリースサステナビリティ

欧州子会社Nippon Gases、新たなCO₂精製工場をドイツ・Zörbigに開設
~再生可能資源由来のCO₂を活用し、食品・モビリティ・農業分野の脱炭素化を推進~

日本酸素ホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、社長 CEO:濱田敏彦)の欧州事業会社であるNippon Gases Euro-Holding S.L.U.(本社:スペイン、マドリッド 会長・社長:ラウール・ジュディチ)は、ドイツのザクセン=アンハルト州Zörbigにおいて、Nippon Gases Germanyの最先端の炭酸ガス(CO₂)精製工場を新設し、2025年9月10日に開所式を執り行いました。本プロジェクトには約3,000万ユーロ(約51億円*)を投資しており、ザクセン=アンハルト州経済省から370万ユーロの補助金支援を受けています。
*1ユーロ=170円で換算



Zörbigの新工場

 新工場では、Verbio SE社が隣接地で製造するトウモロコシや穀物由来のバイオエタノールの副産物として発生するCO₂を原料とし、食品グレードの液化炭酸ガスおよびドライアイスを製造します。これにより、従来の化石燃料を用いたCO₂生産に依存しない、持続可能な生産体制を実現しました。
また、CO₂の発生源から精製・ドライアイス製造までを一拠点で完結させることで、年間最大38万km分のトラック輸送を削減し、約330トンのCO₂排出削減にも貢献します。

本工場で生産されるCO₂およびドライアイスは、炭酸飲料やビール、冷凍食品の製造・輸送、さらには化学・半導体産業など、幅広い分野で活用されます。

バイオエタノール由来のCO₂を活用した今回のプロジェクトは、食品・モビリティ・農業分野の脱炭素化に向けた重要な一歩であり、日本酸素ホールディングスグループ全体でカーボンニュートラルの実現に向け、今後も生産・サプライチェーン全体の脱炭素化に取り組んでまいります。


9月10日の開所式にはザクセン=アンハルト州経済・観光・農林省のステファニー・ペッチュ(Stefanie Pötzsch)次官(中央), 在ドイツ日本国大使館の志野光子特命全権大使(中央左)、Nippon Gasesのクリストフ・ラウメン(Christoph Laumen)ヨーロッパ中東部副社長(中央右)が出席

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本件に関するお問い合わせ
日本酸素ホールディングス株式会社
広報部: 03-5788-8513