大陽日酸株式会社(社長 CEO:市原 裕史郎)は、2018年12月13日付「米国でのHyCO事業並びに関連資産買収のお知らせ」にて公表いたしました、100%子会社であるMatheson Tri-Gas, Inc.(本社:米国テキサス州、以下「Matheson」)を通じた、ドイツのLinde Aktiengesellschaft (以下「Linde AG」)の子会社であるLinde Gas North America LLC(以下「Linde America」)が米国で行っているHyCO事業
※の一部並びに関連資産の買収を完了しましたので、お知らせいたします。
※天然ガス等から水蒸気改質装置(以下「SMR」)などで分離される水素(H
2)・一酸化炭素(CO)を、石油精製・石油化学産業などにパイプラインを通じて大規模供給する事業
記
1.買収の完了について
2017年6月1日付けで、Linde AGはPraxair, Inc.(以下「Praxair」)と事業統合することを合意しました。(この統合は2018年10月31日にLinde AGとPraxairが新たに設立されたLinde plcの子会社となり完了しております)。
2018年10月22日に、米国連邦取引委員会(Federal Trade Commission)は、Linde AGが同社の米国事業の一部(HyCO事業の一部を含む)を第三者に譲渡することを条件に、Linde AGとPraxairの事業統合を承認しておりましたが、このたび米国連邦取引委員会の承認手続きを経て、Mathesonは米国内の5箇所でのHyCO事業並びに関連資産の買収を2019年2月27日(米国時間)に完了いたしました。
2.買収の概要
取得対象資産:SMR式HyCOプラント(5箇所8基)、パイプラインおよび遠隔監視システム
取得価額:413,070千米ドル(約456億円:1米ドル=110.59円(2月27日付)で換算)
取得事業売上収益:約91,000千米ドル(2017年12月期)
買収効果:MathesonはHyCO事業への本格参入を果たし、当社グループとして以下の効果が期待できます。
①H2・COのオンサイト供給による中長期での安定的な収益を獲得
②HyCO事業の効率的な運営を可能とするリソース(人・技術)を獲得
③米国での新規オンサイト需要(石油精製、石油化学など)での提案力強化
3.今後の見通し
本件に伴い、当社の2019年3月期連結業績予想の修正はありません。
以 上
本件に関するお問い合わせ先
大陽日酸株式会社
広報・IR部
TEL:03-5788-8015