日本酸素ホールディングスは、法令や国際規範を常に遵守し、すべてのステークホルダーに対して公正で公平かつ誠実な態度をもって臨みます。
コンプライアンスの推進
当社グループでは、内部統制の基本方針を決定するとともに、その実効性を確保するための組織及び規程を整備しています。具体的には、取締役会で選任されたグループチーフコンプライアンスオフィサー(グループCCO)が、日本及び海外を含む各地域における地域チーフコンプライアンスオフィサー(地域CCO)を選任しています。グループCCOの指揮・統括の下、各地域CCOが地域や事業の特性を踏まえたコンプライアンス推進活動に取り組んでいます。
また、当社グループでは、グローバルコンプライアンス管理規程に、コンプライアンス推進体制の整備と組織・各職位の役割に関する事項、コンプライアンス違反発生時の対応に関する事項、内部通報制度に関する事項などを定め、グローバルでの一体運営に努めています。
グローバルコンプライアンスコミッティ
グローバルコンプライアンスコミッティは原則年1回開催され、グループCCOである議長と地域CCOで構成されています。当社グループのコンプライアンス推進と実効性の確保を目的に開催され、コンプライアンス推進方針及び各地域でのコンプライアンス違反事案、訴訟事案、コンプライアンス教育の実施状況報告を行うとともに、必要に応じて個別の課題などに関する審議を行います。審議事項には、日本酸素HDグループ行動規範、方針の改廃、計画、内部通報制度の運用上の課題に関する事項などが含まれます。
コンプライアンス推進体制図

会議のエンブレムを作成
「グローバルコンプライアンスコミッティ」のエンブレムを作成しました。
当社グループのコンプライアンス推進をイメージした「グローバルコンプライアンスコミッティ」のエンブレム
コンプライアンスの取組み
コンプライアンス教育
当社グループでは、各地域におけるコンプライアンスリスクに応じた教育を実施することで、一人ひとりの役職員に寄り添った実効性の高い教育を提供しています。また8つの非財務プログラムの一つとして、Compliance Penetration Programを実施し、コンプライアンス研修受講率100%達成(各地域が基本的な研修と位置付け、全従業員への受講を義務付けた研修を対象とする)を掲げています。
2024年度 各地域における主要な研修
各地域 |
主要な研修 |
日本 |
コンプライアンス概論、ハラスメント防止、人権尊重、独占禁止法、下請法、品質コンプライアンス、内部通報 |
米国 |
行動規範、ハラスメント防止、品質コンプライアンス |
欧州 |
行動規範 |
東南アジア・インド |
行動規範、贈収賄、コンプライアンスの指針 |
豪州 |
行動規範、詐欺に対する意識、職場におけるいじめ、嫌がらせ、差別 |
東アジア |
NSHD行動規範、内部通報、利益相反、個人情報保護、汚職防止、独占禁止法、企業秘密、安全衛生法、従業員ハンドブック、職場のハラスメント、契約管理(ケーススタディ) |
台湾 |
行動規範、内部通報、パワーハラスメント、コンプライアンスのリーダーシップとコミットメント |
コンプライアンス意識調査
当社グループでは、役職員のコンプライアンス意識や理解度の現状を把握し、コンプライアンス推進活動に役立てるために、意識調査を実施しています。さらに意識調査の結果を各地域にフィードバックすることで、各地域の特性に合わせたコンプライアンス施策の立案や取り組みの見直しに活用しています。
内部通報制度
当社グループでは、内部通報制度に関するルールを明確化し、これをグループ各社に周知するとともに、各地域に内部通報制度を整備し、当社グループ内におけるコンプライアンス違反及びその可能性を発見した場合に、不利益を受けることなく通報できる体制を確保しています。