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2025.09.25
環境日本
カレット熔解炉向け水素混焼酸素富化バーナを開発

大陽日酸は、株式会社オハラと温室効果ガス(GHG)排出削減を目的とした新型カレット※熔解炉に使用する水素混焼酸素富化バーナを共同で開発しました。
開発した水素混焼酸素富化バーナは、カレット熔解炉の燃焼に用いられ、酸素濃度および天然ガスと水素の混合比率を適宜切り替えることが可能です。模擬カレット熔解炉試験では、酸素濃度を25%、30%、40%の3条件および水素混焼率を10%、20%、30%の3条件で実施し、いずれの方法でも、空気バーナに比べて、最大62%から29%のGHG排出削減を達成しました(詳細は図1参照)。また、従来の空気バーナと同等の加熱性能(昇温性、均熱性)を持ち、排気ガスの中に含まれるNOx濃度は排出基準値を下回る結果となりました。
今後も当社はカーボンニュートラル(CN)へ向けた様々な工業炉プロセスへの酸素燃焼技術適用に向けた技術開発を進めます。

※ カレットとは細かく砕いた破片状のガラスのこと。